1975年の夏、カー用品のメーカーのクラリオンは、
当時のカーエアコンのポスターにスカウトした女性を起用したところ
この夏のキャンペーンガールが、爆発的な人気となり話題になりました。
今回はこの、クラリオンガールについてご紹介していきます。
クラリオンガールとは:初代は誰?
1975年(第1回)~2006年(第31回)まで続いたキャンペーンガールの事で、芸能界入りの登竜門とされていました。
クラリオンガールは、カーエアコンのポスターモデルとして起用され、ハーフのタレントに人気が集まっていたこともあり、
当時ホノルルのモデル事務所でアルバイトをしていた、
アグネスラムさんが1975年の初代としてスカウトされました。
企業のイメージガールの枠を超え、予想もつかないほどの爆発的な人気が出ました。
クラリオンガールは、一般公募でのオーディションが始まったのは1979年からで
その後2006年までオーディション制のまま行われました。
1978年まではクラリオンガールと言う呼称はなく
1979年以降から正式名称となっています。
初代から代4代までは平凡パンチ・クラリオンの意向により、
後付けの様な形でクラリオンガールと呼ばれる様になったという。
出典:アグネスラムのいた時代
クラリオンガールとは:応募資格、活動内容は?
クラリオンガールは、企業のイメージガールです。
華やかな世界だけが、テレビなどで見て取れていたため、
女性達のほとんどは、映画などのオーディションと同じ感覚で
応募してきたそうです。
ここでクラリオンガールの応募資格を見つけたのでご紹介しますね。
・応募資格では、23歳未満の未婚の女性・自薦他薦・経験の有無は問いません。
・最近の撮影したカラー写真3枚・履歴書・B、W、Hのサイズ・応募動機
・特に歌に自身のある方は、カセットテープに録音して送ってください。とありました。
やはり企業のイメージガールが主でも、歌は武器になるのですね。
任期の1年間は、全国のカー用品販売店などで行う、販売促進イベントへの参加などがおもな活動でした。
クラリオンガールといえばアグネス・ラム、大河内志保、香川えみ、烏丸せつこ、塩川美佳、川島みきなど水着を着たグラビアを思い浮かべますが
1998年からは水着審査は廃止となり「クラリオンガール・スカラーシップ」と改名され
選考基準も「何かしら目標を持ち、それに突き進む人」になりました。
1999年のクラリオンガールでは、
グランプリに搭堂なつさんが選ばれ、歌手志望の彼女の夢を手助けする「クラリオンガールスカラーシップ」を受け、
シンガー・ソングライター平松愛理さんのプロデュースで、歌手になるため活動をはじめ夢を叶えました。
クラリオンガールとは:シングルデビューしたのは誰?
ここで、歌手(シングル)デビューしたクラリオンガールをご紹介したいとおもいます。
1977年・雨上がりのダウンタウン(WARNER)
1978年・さよならは言わない(WARNER)
サビーネ・金子:
1978年12月25日・YES(セイ・イエス)(Eastworld/東芝EMI)
1979年・サンセット・キッス、映画リトル・ロマンスのイメージソング。
堀川まゆみ:
1978年11月1日・ダディー/ラスト・フレイズ
1979年4月1日・レモン感覚/もうすぐSteady
1979年9月1日・ニューヨーク・ドール/クライマックス
1986年1月21日・FM RADIO BAND/IT’S OVER
烏丸せつこ:
1981年・JINX(ジンクス)
1982年・キャット・ウォーク
1984年・流されて
大竹かおる:
1982年5月・ジェラシー・ゲーム(ちあき哲也/筒美京平/大谷和夫、SMS)
香川えみ:
1983年6月・「時の華」(アポロン音楽工業)
黒川ゆり:
1984年7月・ 愛を告げて/硝子のヒロイン(作詞・作曲 荒井由実、編曲 松任谷正隆)
川島みき:
1986年11月1日・シルクのくちびる(CBS SONY)
結城めぐみ:
1988年11月21日・YOU 日本テレビアニメ『美味しんぼ』初代オープニングテーマ/ TWO OF US
1989年4月7日・I KNOW YOUC/傷だらけのダイヤモンド
1989年7月21日・-WILL- 輝きへの伝言/ガラス越しの水彩画
1990年8月22日・渚のシンドバッド/ A・M・A・Z・O・N
1991年10月30日・夕陽が沈んだら/朝もやの天使たち
かとうれいこ:
1990年5月21日・LISTEN TO YOUR HEART (テイチク)
1991年4月21日・モンロー・ウォーク (テイチク)
1991年10月23日・Moonlight Surfer / ステキなことだと思うから(パイオニアLDC)オリコンチャート最高71位、
他12曲が発売されました。
搭堂なつ:
1999年4月21日・ドアの向こう(平松愛理プロデュース、徳間ジャパンコミュニケーションズ)
エリアンナ:
2000年11月22日・WON’T BE LONG
2003年10月15日・Let’s Stay Together
2004年2月25日・明るい未来
2004年5月26日・rush〜その先の何か〜
2006年2月8日・Love Is Power.ラヤラヤ/柊 ひいらぎ
通山愛里:
2004年・pink feat. mc A&T/taboo
グラビアだけでなく、歌でもファンを魅了してきたクラリオンガール。
私のなかでは、かとうれいこさん・Moonlight Surfer(ムーンライトサーファー)がお薦めの1曲です。
シンガーソングライター、石川セリさんのヒット曲のカバーですね。 桑名晴子さん、渡辺美里さんもカバーした1曲です。
この曲を聴くたびに若い頃の思い出が甦る。とてもいい曲です。
以上、シングルの発売のみを記載してみました。
クラリオンガールとは:2000年以降のオーディションは?
1時期中断していましたが、フジテレビとの共催により2003年からクラリオンガール・オーディションとして再開されています。
2004年クラリオンガール・オーディションでは、
「音楽を愛し、メディアデビューを目指す女性」を対象で募集されました。
グラビアでなく、タレントとしての、芸能活動を応援する事が多くなり今回も水着の審査はありませんでした。
最終審査では歌やダンス、パフォーマンスを行い
見事、2004年・第29回グランプリを受賞したのは15歳の葵 (あおい)さんでした。目標とする女優は柴咲コウさんで、愛犬家でもある葵さん。
ドラマでは、1リットルの涙・怨み屋本舗などに出演。
他多くのドラマ、映画、CMなどで活躍しています。
しかし2006年を最後に、クラリオンが日立製作所に買収され、
残念ながらオーディションは終了してしまいました。
若かりし頃の彼女たちの輝きは、今も色褪せず現在も残っています。
お知らせですが、
歴代クラリオンガールは、コチラでご紹介していますので是非
見てくださいませ。
初代クラリオンガール・アグネスラムさんの記事はコチラです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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